波と一体となり、自然のリズムに身を委ねるサーファーたちにとって、サーフィンは単なるスポーツではありません。それは生き方であり、魂の冒険です。そして、その魔法の瞬間をより魅力的に、よりエキサイティングにする秘密の一部が、ワックスに宿っていると私たちは考えます。
ワックスは、サーフボードの表面に塗られる小さな魔法の結晶です。これがなければ、波に乗ることは難しく、エキサイティングなアクションも制約されるでしょう。
今回SURF TIMEでは、ワックスの魅力を探求し、波の中でより自在に踊りたいと願うすべてのサーファーに向けた必読記事になっております。
ワックスの選び方と種類

ワックスの選び方と種類は海水温の条件に合わせて選ぶことでワックス本来の特性を生かし、サーフィンする上でのパフォーマンスを最大限に発揮します。
真夏の海でのサーフィン、あるいは冷たい冬の寒冷な海で波に乗るとき、ワックスの特性は大きな違いをもたらします。ここでは、ワックスを選ぶとポイントと、それぞれのワックスの種類について探求しましょう。

そもそもワックスは海水温によって硬さが異なるのはご存知でしょうか?
下地用として塗るBASE COAT(ベースコート)が最も硬く、海水温が冷たくなるにつれて柔らかいワックスを使用します。
各ワックスの種類について大まかな数値を算出しました。
※大手4社のワックスの平均値を算出したものになります。
- BASECOAT
-
下塗り専用のワックス
硬さ:★★★★★
- TROPICAL
-
真夏用
水温:23°以上
硬さ:★★★★☆ - WARM
-
夏用
水温:18°〜26°
硬さ:★★★☆☆ - COOL
-
春秋用
水温:14°〜19°
硬さ:★★☆☆☆ - COLD
-
冬用
水温:14°以下
硬さ:★☆☆☆☆
![]() FCS SURFWAX | ![]() Sticky bumps | ![]() FU・WAX | ![]() SEX WAX | |
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TROPICAL | 22°以上 | 24°以上 | 21°以上 | 26°以上 |
WARM | 18°〜28° | 19°〜28° | 18〜21° | 21〜29° |
COOL | 13°〜19° | 14°〜19° | 14°〜18° | 14°〜23° |
COLD | 14°以下 | 15°以下 | 14°以下 | 14°以下 |
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オーガニックワックスの到来

近年では環境に配慮されたオーガニックwaxが登場しています。
今まで私たちが当たりまえかの様に使用しているのが石油系ワックスいわゆるそれがメジャーで、それは今も変わりません。
石油系ワックスが悪いと言ってるのではありませんが、毎年数万tもの石油系ワックスが海に沈んでいるのも事実なのです。
ワックスの塗り方

正しいワックスの塗り方を解説していきます。
ワックスの塗り方を完全ガイド
みなさんはサーフボードに正しくワックスを塗れていますか?
正しくワックスを塗ることで、本来のワックスの特性を活かし滑ることなくサーフィンができます。
初心者の方でも簡単に塗ることができるのでステップ形式で実際に解説していきます。


まずはワックスを用意しましょう。
今回は、ALTERNA SURFWAXを使用してワックスを塗っていきます。トップコートは水温が21°のためWARMを選びました。しっかりと水温に合わせたワックスを選びましょう。


海で丁度良い木製のベンチを発見したのでここで作業開始。


下地となるベースコートはゆっくり丁寧に塗る。そうすることできめ細やかな玉を作り出すことに成功します。


ワックスの縁を使い斜め同一方向に塗っていきます。


何度も塗っていくと白い線がうっすらと浮かび上がってきます。


ある程度、ワックスがサーフボードに乗ってきたら先程とは逆方向にワックスを斜め同一方向に塗っていきます。


ゆっくり優しく丁寧に時間をかけて塗っていきます。


粒が際立ち始めてきたら小さな円を描くように満遍なく塗っていきます。




細やかな粒がしっかりと浮き出してきました。この段階まで来ればベースコートいわゆる土台作りは仕上がった状態です。





ベースコートを塗り終えるまでに1/3程度使用しました。
※ある程度の個人差はあります。


ベースコートを塗り終えたところで、トップコートを塗っていきます。


小さな円を描くように優しく満遍なく塗っていきます。この時、ベースコートがしっかり塗ってあるので細かい粒を際立てていくイメージを持つと上手に塗っていけます。




全体的に満遍なく塗り終えたところでワックスアップはこれで完了。粒が極限まで際立ち尚且つ細かい、この状態がベストです。



ベースコート同様、1/3程度の量を使用しました。
定期的にワックスを落とそう!
せっかく綺麗にして塗ったワックスを使用していると、どうしても汚れていき粘度は落ちていきます。
定期的にワックスを塗り替えることでサーフィン時のパフォーマンスを最大限に引き上げていきましょう。
やっぱり、定期的に塗り替えてあげることで自分自信のモチベーションの維持にも密接に関係してくると私は思います。
気づかなかったサーフボードの傷なども見つけることができるので定期的にワックスを塗り変えるのは重要なポイント。
ワックスの落とし方についてステップ形式で解説します。
Youtubeにて詳しく解説しました。こちら気になる方はご視聴ください。


- ボードを傷つけないため必ず平面で使う
- 安定した場所で行う
- 剥がしたワックスを丸めておくと掃除が楽


仕上げにボードに残ったワックスをレール側から丁寧に落としていきましょう。


綺麗にワックスを落とすことに成功しました。
- ワックスはいつ塗り替えますか?
-
グリップ力が弱まったと感じた時、ワックスが汚れてきたと時。使用していく度に白→薄茶色→黒に段々と汚れてくるので薄茶色になり数回程度、使用したら塗り替えましょう。
- ワックスの塗り替え頻度について教えてください。
-
塗り替える頻度は季節の変わり目に塗り替えることを推奨します。
SURF TIMEが選ぶおすすめサーフィンワックス
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名称 | FCS SURFWAX | Sticky bumps | FU・WAX | SEX WAX | Orient surfwax | SURF WAX | ALTERNA
TROPICAL | 22°以上 | 24°以上 | 21°以上 | 26°以上 | × | 24°以上 |
WARM | 18°〜28° | 19°〜28° | 18〜21° | 21〜29° | × | 19°〜24° |
COOL | 13°〜19° | 14°〜19° | 14°〜18° | 14°〜23° | × | 14°〜19° |
COLD | 14°以下 | 15°以下 | 14°以下 | 14°以下 | × | 9°〜14° |
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FCS SURFWAX


Sticky bumps
FU・WAX
SEX WAX
Orient surf wax


ALTERNA SURF WAX


サーフワックスにも新たな風が舞い込んできました。天然原料100%のALTERNA SURF WAXのレビュー記事はこちら。


自分に合った最高のワックスを手に入れよう
今回、SURF TIMEでは【プロも愛用する】サーフィンワックスおすすめ完全ガイドを書きました。
本記事はワックスの選び方から一連のフローについて解説した完全ガイドになっております。
この記事をきっかけに自分に合った最高のワックスを手にしていただければ幸いです。実際に自分の肌で体感することで自分に適したワックスと巡り合えます。
それでは最高のSURF TIMEをお過ごしください。